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【紙博の見どころまとめ・その5】「和紙」の表現の可能性に刮目せよ!

今、世界が注目する、日本の伝統工芸「和紙」。紙博の会場には、昔ながらの技術を使いながらも、今までにない和紙のかたちを提案してくれるアイテムが並びます。そのどれもが、ノスタルジックさのなかに、日常でも使えるスタイリッシュさを兼ね備えた代物ばかり! 日本に息づく和紙の魅力とはなんなのか、紙博で存分に感じてくださいね。

アワガミファクトリー

1300年もの歴史を持つ阿波和紙を使い、アートやインテリア、ステーショナリーなど暮らしに根ざしたアワガミファクトリーのアイテムは、和紙を漉く工程までみえてきそう。

水縞

カラフルでポップな柄を懐かしい風合いのわら半紙でつくられたポチ袋。柄はアソートになっていいるため、選ぶ楽しみもたっぷりです。

mt –masking tape-

一度は目にしたことがある「mt」の文字。今や日常生活で欠かせないマスキングテープも、和紙でできていますよ! ポップな柄をお楽しみくださいね。

ハタノワタル

箱や菓子皿に使える敷板など、「書く」だけではなく暮らしの道具としての和紙作品に出合える、ハタノワタルさんのブース。シンプルで質感のあるアイテムは、男女ともにお楽しみいただけます。

森田千晶

和紙の原材料、楮・三椏を育て、自ら漉き、さまざまな和紙作品をつくる森田千晶さん。アートピースから雑貨、アクセサリーまで多種多様な和紙に触れてみてくださいね。

手紙舎 雑貨店

手紙舎 雑貨店ではkata kataのiroirogami(土佐和紙)をご用意。折り紙にしてもよし、箸袋にしてもよし。アイディア次第でさまざまな用途でお使いいただけますよ! ぜひお手にとってみてくださいね。

和紙田大學

和紙田大學の名の通り、並ぶアイテムは和紙でできています。ユーモラスでクスッと笑ってしまう和紙アイテムをお見逃しなく。

【紙博の見どころまとめ・その4】“Simple is best.” シンプルでスタイリッシュなアイテムはいかが?

よく使うものこそ、余計なものを一切排除したシンプルなアイテムが重宝するもの。今回は、ミニマルデザインで機能性にも富んだ、とっておきの逸材たちをご紹介します! 長きにわたって愛用したくなる、そんな紙ものを探してみてくださいね。

LIFE

「LIFE」の文字が型押しされた、本革カバーの「多目的カード」。洗練された大人の単語帳として、メモをしたためる時に活躍するはず。

STÁLOGY

「ありそうで、なかった」文房具を世の中に発信するSTÁLOGY。最低限の要素だけを載せたノートは、あらゆる用途に役立つ優れものです。

印刷加工連

高級感を漂わせる革のような特殊紙を表紙に使った、印刷加工連のノート。加工が難しい斜めのリング製本を実現した本作は、抜群のめくりやすさを誇ります。

株式会社竹尾

紙好きのみなさんなら、この名を聞いたことがない人はいないでしょう。ファインペーパーの専門商社・竹尾は、300銘柄・7,000種類以上の紙の中から、人気のものや特徴のあるものをセレクトし、A4サイズで販売します!

ハタノワタル

伝統ある黒谷和紙を漉き、一見すると紙には思えない作品を作るハタノワタルさん。強く加工がしやすい和紙ならではの敷板は、耐水加工もしてあるので、ちょっとしたものを乗せるお皿としても使用できますよ。

yuruliku

長く愛着の持てるプロダクトを提案するyuruliku。同じく出展者のツバメノートが製造した一筆箋は、ノートのように気軽に使うことができ、書きやすさも追求しました。

福永紙工

「ペーパーカードデザインコンペ」の受賞作を、福永紙工の技術で製品化した「旅の標本カード」。飾り気のないまっさらなカードに、旅先で発見した草花を閉じ込めて、遠くの誰かに届けてみては?

【紙博の見どころまとめ・その3】小さなお子さんも楽しめる紙博へようこそ!

子供にとって、もっとも身近な遊び道具である“紙”。折って、切って、貼って……。誰でも簡単に扱うことのできる紙は、無限の可能性を秘めたアイテムでもあります。紙博には、子供たちもワクワクのブースが盛りだくさん! どうぞ、ご家族でお楽しみくださいね。

COCHAE

「あそびのデザイン」をテーマに、紙ものを製作するCOCHAE。戦前に発行された折紙の復刻版「カワイイ-ヲリガミ」は、指人形としても遊べます!

TAKI PRODUCTS

「波に乗っている」と思いきや、ゆらゆらと風に吹かれるサーファーとサメのファンアクセサリー。これから訪れる暑い夏に、涼しい空気をもたらしてくれます。

ハサミっ子(辻恵子・犬ん子・チャンキー松本)

たった1枚の紙と1本のハサミから生まれたとは、にわかには信じがたいチャンキー松本さんの切り似顔絵。およそ10分で完成するので、来場の思い出していかがでしょうか?

あべゆい

折り紙作家のあべゆいさんのブースでは、イラスト入れの折り紙で作品を作るワークショップを開催しますよ。何が作れるのかは、当日のお楽しみ!

啓文社印刷工業

神戸にある印刷会社・啓文社印刷工業の合言葉は「記憶に残る印刷物」。活版印刷の魅力を体験できるワークショップは、お子さんも楽しめます。世界に一つだけのオリジナルアイテムを作ってください。

アトリエガング

古き良き民芸品の数々が、ずらりと立ち並ぶアトリエガング。紙を使った張子の招き猫は、一つひとつ表情が異なるので、よ〜く見比べてお気に入りを探してみてくださいね。

タカハシカヨコ(Zoukei)

ダンボールや米袋を使った一点ものの作品を手がけるのは、はるばる高知から参加のタカハシカヨコさん。工作の要素を持った無邪気な作品は、子供だけでなく大人にとっても、懐かしく心踊る世界です。

Silhouette Books

世にも珍しい仕掛け絵本を作る、Silhouette Booksのお二人。線路を走る電車が隣のページに影を落とすと、月に向かって走る銀河鉄道に様変わり。変幻自在の世界をご堪能ください。

【紙博の見どころまとめ・その2】個性豊かな「柄物アイテム」にご注目!

大切なひとにプレゼントを贈るとき、「ひと味違ったものを渡したい!」。 そう思ったことはありませんか? 紙博では、世界各国から集まったユーモア溢れる紙ものが並びます。シンプルでスタイリッシュな紙ものから、カラフルでポップな紙ものまで勢ぞろい。今回は、他の人と差をつけるのにうってつけな柄物アイテムをご紹介します!

Tokyo Pear

海外のショップカードのようなポップでカラフルな色合いと、絶妙な凹凸が魅力のTokyo Pearのメッセージカード。活版印刷だからこそだせる色の奥行きにご注目!

大森 木綿子

みずみずしく柔らかな色彩で、日常にちりばめられた美しい風景やモチーフを表現する大森木綿子さんの作品。水彩やクレヨンさまざまな画材で描かれた紙ものはどこか儚さを感じます。

ミドリ“Chotto”~オモテナシを伝えるひと工夫~

お菓子やお土産、パーティーなどのプチギフトなど、ちょっとした贈り物を渡すとき、あったらいいなと思う包装紙。ミドリ“Chotto”のブースで見つけてみては?

表現社 cozyca products

本来の上品さを残しつつも、一筆箋を手軽に書けるアイテムに変身させた表現社 cozyca product。いったいどんなメッセージを書こうかとワクワクしてしまいます。

シイング

シンプルなのにユーモア溢れるシイングのノート。遊び心満載なアイテムは、子供から大人まで笑顔にします。ぜひ、バッグに忍ばせてみてくださいね!

BOX&NEEDLE

こんな箱見たことない! BOX&NEEDLEのブースでは、他では出会うことができないカラフル&多用途な箱たちと出会えます。

水縞

一見シンプルな水玉、縞々柄の封筒。実はことわざがひそんでいます。水玉模様は「紅一点」、縞々模様は「一線を画す」。あなたは気がつきましたか?

Rifle Paper Co.

紙いっぱいに花が咲きこぼれるRifle Paper Co.のアイテム。女の子ならば誰しもときめく色使いは、海外のアイテムならでは。

REGARO PAPIRO

世界各国から集められた、珍しい包装紙たち。なかには店主が描いたオリジナルペーパーのあるのだとか。その種類の豊富さは必見です!

ROCCA

日本のようでいてどこか見知らぬ国のような、不思議な異国情緒が同居するデザインが魅力のROCCAのアイテム。その独特な色使いに目を奪われます。

和紙田大學

もらった人もあげた人も笑顔になること間違いなし! 思わず脱力してしまうユーモアやシュールなセンスが光るぽち袋はいかがですか?

【紙博の見どころ・まとめその1】「アイデアがキラリ!」な、個性的な紙ものをご紹介します!

まるで紙なのかと疑いなくなるようなアイテムから、心にくい趣向が施されたアイテムまで、紙博に集うのはただの紙ものではありません。オリジナリティ溢れる紙ものたちに、あなたの気持ちもきっと揺さぶられることでしょう。脱帽ものの発想力を、とくとご覧あれ!

yuruliku

誰しもが子供の頃に使っていた「定規セット」をイメージしたカードの組み合わせ。暮らしの中にある「小さなユーモア」を大切にしているyurulikuが、初めての個展時に発表した作品です。

森田千晶

和紙作家の森田千晶さんは、変幻自在の和紙を使い、多岐にわたる作品を生み出しています。こちらは、レースのように美しい模様の和紙を、ガラスに閉じ込めた一作です。

福永紙工

封筒の中を覗くと、そこに広がるのは小さな星たちの瞬き。「かみの工作所」プロジェクトで優秀賞を受賞したアイデアを、福永紙工がもつ印刷工場ならではの技術で製品化しました。

FABER Notebooks

イタリア人デザイナーが作りだすFABER Notebooksは、シンプルなデザインと機能性を兼ね備えたノート。時計の文字盤が描かれたページは、自分の好きな日付を選択できるので、スケジュール管理にはもってこいです。

TAKI PRODUCTS

思わず誰かに話したくなってしまうような、ユニークな仕掛けが施されたプロダクトを手がけるTAKI PRODUCTS。雑多に重ねた紙の束のように見えるノートは、色によって内容を書き分けることもできます。

Silhouette Books

日常に潜む影の美しさを表現しようと、Silhouette Booksが作りだしたのは、ポップアップのモチーフが入った不思議な絵本。ページのイラストと重なることで、新たな世界が描きだされます。

印刷加工連

6社がタッグを組んだ紙文具ユニット・印刷加工連。その持てる力をあますところなく発揮した「メモクリップ」は、ボール紙でできているので、それ自体に書き込むこともできるのです。

AUI-AO Design

デザイン事務所AUI-AO Designが作りだした、「トレインコースター」。つなげて、遊んで、場が盛り上がること間違いなし!

【紙博限定グッズ】活版コースターチケットと、オリジナル缶バッチのお土産はいかがですか?

活版コースターチケット

今回の紙博では、“紙”というイベントのテーマにふさわしく、活版で印刷したコースターのチケットをご用意いたしました! コースターに描かれているのは、あの童謡『やぎさんゆうびん』をモチーフにしたくろやぎとしろやぎ。下には、「To read or to eat, that is the question」(読むべきか、食べるべきか、それが問題だ)と書かれています。お互いから届いた手紙をくわえている様子は、どこかユーモラスで思わず微笑んでしまいます。この可愛らしいイラストは、イラストレーターの浅野みどりさんが描いてくれました。1日目はくろやぎ、2日目はしろやぎと日替わりになっているので、どうぞお楽しみに! 活版ならではの凹凸感を、実際に触って確かめてくださいね。

オリジナル缶バッチ(300円)

当日はインフォメーションにて、チケットにもなっているやぎのイラストを使い、オリジナルの缶バッチをお作りいただけます。くろやぎとしろやぎ、お好きなものをお選びくださいね!

また、フランス在住のイラストレーター、イザベル・ボワノさんのオリジナルペーパーを使った缶バッチも、紙博限定で登場! 「キッチンツール」「レモン」、そして新作「いちご」の3種類の柄が並びます。

15日(土)の14時〜15時には、新刊書籍『パリのかんたんお菓子レシピ&ラッピングペーパーブック』(パイインターナショナル)の発売を記念し、本とコーヒー tegamishaのブースでイザベルさんのサイン会を行います。イザベルさんが来日される貴重なタイミングですので、どうかお見逃しなく!

【来場者プレゼント】紙マニア必見! 様々な紙の切れ端をプレゼントします!

タント、レザック、ユポ、ペルーラにハンマートーン……。これらの単語にピンっときた、そこのあなた! 今回の紙博では、素材としての紙を愛してやまないみなさまに、とっておきのプレゼントをお贈りいたします。日常生活でもよく目にする紙から、滅多に見ることのない珍しい紙まで、あらゆる種類の紙の切れ端が、テーブルを埋め尽くさんばかりに並びますよ(ハガキサイズ程度の切れ端が中心となります)。この盛りだくさんの紙の中から、お好きなものを10枚お選びくださいね。先着1000名さまとなりますので、どうぞお早めにお越しください!

協力:吉川紙商事株式会社

【トーク】津田淳子「世界のハンドメイドペーパーの愉しみ」

本やポスター、パッケージなど、印刷物のデザインをしている人には欠かせない1冊『デザインのひきだし』(グラフィック社)。紙や印刷、加工について、丹念に取材し、印刷会社さんや紙問屋さんの協力のもと、あっと驚くような情報が、毎号掲載されています。編集長である津田淳子さんは、無類の紙好きとしても有名。今回のトークでは、「世界のハンドメイドペーパーの愉しみ」と題して、ハンドメイドでつくられる紙の魅力をたっぷりと伺います。会場には、津田さんが収集した紙ものの中から、選りすぐりのペーパーをお持ちくださいますよ。紙好きの方は、ドキドキわくわくすること間違いなしのトークです。お見逃しなく。

津田淳子/プロフィール
編集者・デザインのひきだし編集長。1974年神奈川県生まれ。編集プロダクション、出版社を経て、2005年にグラフィック社入社。2007年『デザインのひきだし』を創刊する。デザイン、印刷、紙、加工に傾倒し、それらに関する書籍を日々編集中。

日程:2017年4月16日(日)
時間:14:00〜14:45
会場:紙博会場内ステージ

【トーク】表現社 cozyca products「紙もの雑貨の作り方」

伝統と革新の街、京都で培われた技術と感性を活かし、様々な和文具を作ってきた表現社。そんな老舗文房具メーカーが、イラストレーターなどとコラボレーションして生まれた雑貨のブランドが、cozyca productsです。今回は、その仕掛人である表現社企画室・アートディレクターの高倉英俊さんをお招きし、cozyca productsの企画や制作、今後についてお話しいただきます。聞き手は、手紙社の雑貨部門の責任者である渡辺洋子。2月の手紙舎での個展時も満員御礼となった、注目度抜群のトークショーをどうぞお見逃しなく!

高倉英俊/プロフィール
1970年生まれ。2010年3月に株式会社表現社に入社。2013年春に、社内ブランド「cozyca products」を立ち上げ、製品の発売を開始する。2016年、表現社・アートディレクターに就任。cozyca productsアイテムの企画、デザイン、制作といったすべての行程を担当している。

日程:2017年4月16日(日)
時間:11:30〜12:15
会場:紙博会場内ステージ

表現社 cozyca productsのページはこちら

【トーク】祖父江 慎「紙ってふしぎ 2次元のくせに存在感ありすぎです」

奇想天外なデザインでわくわくする本をたくさん送り出しているブックデザイナーの祖父江慎さん。アイデアに次ぐアイデアを駆使して、つくりあげるその手法は、唯一無二の存在です。そんな祖父江さんが選ぶ紙とは、いったいどんなものなのか、興味津々なのではないでしょうか。順風満帆とはいかない、祖父江さんの紙選び。数々の伝説があると耳にしています。今回は、普段なかなか聞けない貴重なお話をお披露目いただきます。どうぞお聞き逃しなく!

祖父江 慎/プロフィール
1959年愛知県生まれ。愛知県立旭丘高校美術科卒。多摩美術大学グラフィックデザイン科在学中に株式会社工作舎でアルバイトをし、そのまま大学は中退、工作舎の仮アートディレクターとなる。1988年フリーランスに。1990年に事務所名をコズフィッシュとし、現在、有限会社コズフィッシュ代表。すべての印刷されたものに対する並外れた「うっとり力」をもって、日本のブックデザイン最前線で小説、漫画、絵本、写真集など幅広いジャンルを手がけている。近年、「スヌーピー展」「ミッフィー展」「ゲゲゲ展」「エヴァンゲリオン展」など、展覧会のアートディレクション、グラフィック、空間デザインを手がけることも多い。

日程:2017年4月15日(土)
時間:15:00〜15:45
会場:紙博会場内ステージ