2008年設立の出版社。東京・旗の台という小さな町で、詩集や写真集、アートブック、エッセイ、マンガと、ジャンルはさまざまですが、どれも「詩心」をたっぷりと詰め込んだ本づくりを行なっています。2011年出版の川島小鳥の写真集『未来ちゃん』がベストセラーとなり注目を集めたほか、谷川俊太郎の詩集なども数多く手がけています。「本屋さんでたまたま手にした一冊が、いつか、その人にとっての特別な一冊になる」。そんな本づくりを目指して、日々奮闘しています。
◆ 3月の紙博で販売するものを一つだけ教えてください
谷川俊太郎詩集『あたしとあなた』
◆ 2022年に手にした紙ものの中で、一番心躍ったものは何ですか?
木下龍也歌集『オールアラウンドユー』
◆ 「紙博 in 東京」に向けて、意気込みを教えてください
はじめての紙博への参加です。普段、ナナロク社では詩人からいただいた詩歌を、その作品のためだけの器として「造本設計」を行い、一冊の本へと綴じていきます。当日は、一冊ごとの造本の狙いや、実際に使用した用紙の名前や特質を、わかりやすく解説した紙とともに、編集者が魅力をお伝えします。詩歌とともに、指先で、目で、楽しんでください。本をひろげてお待ちしております。
◆ 商品カタログ予習帳
![『バウムクーヘン』80代の谷川俊太郎さんが子どもの心をとりだして綴った書き下ろし詩集。表紙は「ミッフィー」のディックブルーナーによる花の絵です。装丁は名久井直子さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/1-6.jpg)
![『本の幽霊』西崎憲さんが描く本にまつわる6篇のお話。フランスの古書に虫を描き入れた作品をそのまま本の表紙とした「本に擬態する本」がテーマの造本です。装丁は大島依提亜さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/2-6.jpg)
![『百年後嵐のように恋がしたいとあなたは言い実際嵐になったすべてがこわれわたしたちはそれを見た』野村日魚子さんの歌集。ブルーメタルの箔押しが表紙を飾ります。装丁は鈴木千佳子さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/3-6.jpg)
![『音楽』岡野大嗣さんの第3歌集。自分だけの名曲にふれたような高揚感に満ちた作品集。「継ぎ表紙」による造本が美しい。増刷ごとに背中の布の色が変わります。装丁は佐々木暁さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/4-6.jpg)
![『オールアラウンドユー』木下龍也さんの第3歌集。一首一首が一輪挿しの花のように美しい一冊。表紙には墨田織という布を使用、5色のパターンを用意しました。装丁は名久井直子さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/5-4.jpg)
![『Transit』和合亮一さんの最新詩集。1篇の詩が短編小説のような読み心地を感じる。パスポートのような大きさの表紙に、黒い箔押しで目次が刻印されている。装丁は鈴木千佳子さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/6-4.jpg)
![『どこにでもあるケーキ』三角みづ紀さんの詩集。表紙絵は塩川いづみさん。本文紙に赤インクを塗った三方小口塗装。タイトルは細い金の箔。半透明の紙で本を巻いています。装丁は鈴木千佳子さん。](https://67ldyo9j.user.webaccel.jp/202303tokyo/wp-content/uploads/2023/03/7-4.jpg)
ナナロク社
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決済方法:現金のみ