紙は、国ごとに印刷の方法も紙の素材もインクもそれぞれに違い、紙の柄にはその土地の文化がつまっています。世界中をめぐり、それぞれの紙ごとに実際につくっている人たちと出会った感動がありました。時には、廃盤宣告を受け、その柄がなくなってしまう悲しみに何度も心を痛ませてきました。
世界一の数の柄の紙のストックから、世界の紙をとりまく状況と紙の柄のストーリーや現場での紙の作られ方をたくさんの映像や写真でご覧いただけます。また、貼り箱の作り方を紹介しながら、紙に一番適した天然の糊(のり)ニカワのその驚くべき機能と可能性をお話します。
大西景子
「BOX&NEEDLE」代表/ラーニングデザイナー
京都生まれ。“まなび”をテーマにしたワークショップ研究開発や企業ブランディングを行う傍ら、家業のマルシゲ紙器のブランディングを行い、捨てられない箱をつくるため世界初の箱の専門店「BOX&NEEDLE」をオープン。和紙職人とオリジナルペーパーを開発し、独自の製法で箱製品を展開する。また、世界17ヶ国をめぐり紙を買い付けと世界中のクリエイターとコラボレーションで紙を制作をする。箱作りワークショップは1万5千人以上が参加。世界各地でワークショップを行なっている。
著書
『BOX & YOU 箱をたのしむ本』(ビー・エヌ・エヌ新社)
『切る貼るつくる箱の本 ~BOX&NEEDLEの工夫を楽しむ箱づくり~』(マイナビ)
大西脩平
「& PAPERS」代表
京都生まれ。和菓子、扇子、陶器、京都の文化を包むための箱を100年間つくり続けてきた貼り箱工房のマルシゲ紙器4代目。前職は、衣料品、飲食店26店舗の統括マネージメントと経理を行う。これまで注目されてこなかった伝統工芸であるニカワをつかった貼り箱の認知度を広め、身近に感じてもらうため、ショールームとしてのカフェやいつでもものづくりができるワークショップスペースを展開し、伝統工芸を次世代につなぐ活動を行なっている。伝統工芸業界の人不足の中、BOX&NEEDLEのスタッフの平均年齢は30才、若い職人を育成に力をそそぐ。
日程:2017年12月24日(日)
時間:12:00〜12:45:トーク
12:45〜13:45:ワークショップ
※ワークショップの詳細はこちらをご覧ください
会場:「紙博 in 京都」会場内ステージ
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