書体設計士・鳥海修

トークライブ

◆トークタイトル
書体設計士の仕事と、町の中や歴史の中のフォント

◆こんなことをお話します!
MacやiPhoneに標準搭載されているフォント「ヒラギノ」や、よく見かける「游ゴシック」「游明朝体」。そんな身近に触れているフォント=「書体」をデザインし、生み出す仕事を続けている鳥海さんに、フォント作りにまつわる気になることをなんでも聞いてみませんか? 1つのフォントで1万5千に迫る文字を、1文字ずつデザインしていくというその仕事のあらましにはじまり、歴史ある町で見かける看板の文字を紹介しながら、文字が人を惹きつける力について語ったり、“はんこ”の祖ともいえる中国の飾り瓦「瓦当」のコレクションを一緒に見たり、近世初期の美しい木活字の「嵯峨本」から江戸文学へと続く書体の流れに思いを馳せたり……。1時間半、たっぷりとみなさんをフォントの世界に誘います。

◆ お越しくださるみなさまへメッセージをお願いいたします!
こんにちは。来る7月19日(土)のトークイベントでは、私にとっては定番の書体の作り方から、中国の古い瓦当の魅力、ふだんあまり話さない看板やのれんの文字についてお話しします。さらに、もっとも美しい活字本とされる「嵯峨本」に隠された涙なしでは語れない物語についても……。気楽に楽しく時にしんみりと、文字の魅力を伝えられたらと思います。

◆ プロフィール
書体設計士
鳥海 修

1955年山形県生まれ。1979年多摩美術大学卒業後、写研に入社。1989年鈴木勉、片田啓一とともに字游工房を設立。「游明朝体」「游ゴシック体」など、ベーシック書体100種類以上の開発に尽力。委託制作した「ヒラギノシリーズ」は、Apple社製品に採用されるなど、新時代の書体・フォントを生み出し続けている。2022年から移住先に近い長野県松本市で、明朝体を基本としたオリジナルの仮名をつくる私塾「松本文字塾」を開く。2024吉川英治文化賞受賞。現在、武蔵野美術大学非常勤講師ほか。

X:@torino036

時間:7月19日(土)14:30〜16:00
場所:ステージ

◆販売書籍一覧(現金のみ)
・『文字を作る仕事』(晶文社) ¥1,980
・『本をつくる : 書体設計、活版印刷、手製本 : 職人が手でつくる谷川俊太郎詩集』(河出書房新社) ¥2,035
・『明朝体の教室 日本で150年の歴史を持つ明朝体はどのようにデザインされているのか』(Book & Design) ¥3,520

*数量限定
*トークライブ終了後、ステージで販売いたします。
*購入者には、鳥海さんがサインをしてくださいます。