デザインに関わる人であれば、発行を最も楽しみにしている1冊といっても過言ではない『デザインのひきだし』(グラフィック社)。紙や印刷加工について、丹念に取材し、印刷会社さんや紙問屋さんの協力のもと、新たな試みを毎号繰り出しています。その編集長である津田淳子さんの紙ものの知識たるや、達人の域! そして、その津田さんとお仕事上でもプライベートでも大の仲良しなのが、日本屈指のブックデザイナーである名久井直子さんです。小説家や編集者からの信頼も厚く、本作りの最前線で活躍されています。そして名久井さんも津田さんに負けず劣らずの無類の紙好きでもいらっしゃいます。
そんなおふたりが、今まで一緒に制作された本や紙ものについて、“どんなものをつくったのか”、“どうやってつくっているのか”など、制作現場のあれこれをお話くださいます。また、おふたりが訪ねた紙ものづくりの現場のなかでも、特に印象的だったとっておきのお話もしてくれるそうですよ。ドキドキわくわくが止まらない文句なしのトークです。どうぞお聞き逃しなく。
津田淳子(つだ・じゅんこ)/プロフィール
編集者・デザインのひきだし編集長。1974年神奈川県生まれ。編集プロダクション、出版社を経て、2005年にグラフィック社入社。2007年『デザインのひきだし』を創刊する。デザイン、印刷、紙、加工に傾倒し、それらに関する書籍を日々編集中。
名久井直子(なくい・なおこ)/プロフィール
ブックデザイナー。1976年岩手県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年独立。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がける。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。主な仕事に、『BABEL』(ヒグチユウコ)、『口笛の上手な白雪姫』(小川洋子著)、『ウィステリアと三人の女たち』(川上未映子著)、『あたしとあなた』(谷川俊太郎著)など。著書に『紙ものづくりの現場から』(グラフィック社編集部)など。
日程:2018年6月10日(日)
時間:15:00~15:45
会場:「紙博 in 東京 vol.2」5階会場内ステージ