10zine（テンジン）は、福岡を中心としたzine・リトルプレスのイべント＆レーベル。様々な職業の人が集まり、自作の文章や絵、写真などをコピー機やプリンターで少数印刷し、ホチキスなどでとじた小冊子・zineを、定期的なイベントとWeb上で発表しています。そのブースで、他では出会うことのできないとっておきの一冊を探してみてはいかがでしょうか？

ベストセラーアイテムを教えてください

シリーズ作品として作り続けられている「カフェの神様」を紹介します。
＊作者コメント


実在するカフェの話と、かつて実在していたお店の話。そして、いつか実在したいカフェの話。カフェを渡り歩いていると、まるで小説の中に迷い込んだかのようお店に出会うことがある。ただのお店以上の、物語を感じさせるお店。喫茶店にいると、映画のワンシーンのような会話に出会うことがある。珈琲を飲みながら、心地よく聴こえてくるマスターと常連客の会話。そんな時間を切り取って物語にしました。造語まじりの、素敵なお店たちへの思いだけ溢れた文章は、zineだからこそ出来たもの。亡くなったお店の魂、ここにあります。

『カフェの神様』1〜3
装丁は珈琲染めと蝋引き、ミシン縫いで仕上げました。イラストは消しゴムはんこで作っています。＊カフェの神様4 、製作中です。

（文：ひらたんな）


新作アイテム&限定アイテムなど注目アイテムを教えてください

今回は10zineメンバー約20名の新作に加え、以前発表したZINEの再販もあります。その中から、増刷&続編制作中の「donuts hole – SHIMANAMI」をピックアップ。

＊作者コメント

「あちこち旅してまわっても、自分から逃げることはできない」（ヘミングウェイ）
旅の高揚感を鈍く一蹴するかのようなこの格言、沁みます。どこにいたって自分は自分。だからこそ、人は旅をするのかもしれません。福岡からしまなみを抜けて、目的の地=尾道からの広島へ。秋の旅を記録した、個人的見解が満載の旅zineです。このzineはレトロ印刷さんで印刷しています。昭和のざっくりしたエッセイのような雰囲気が出るようにカラーフィルムをモノクロに置き換えました。フィルムとリソグラフ1色印刷の相性はやっぱり抜群。その質感を、どうぞお手に取ってご覧ください。

（文：ほそい なつみ）


10zine
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