紙とイラストの祭典「紙博」。イラストレーター、デザイナー、文具メーカーなど、素晴らしい紙ものを手がける作り手が全国各地から集合いたします。そんな作り手たちの素顔に、私たち紙博事務局が迫りました! 活動を始めたきっかけから、これから挑戦したいことまで……ここでしか聞けないエピソードが満載です。読めばきっと、次に紙博の会場で会えるのがもっと楽しみになりますよ。

第3回に登場するのは、“歌うように暮らす女の子たち”の姿を描くイラストレーター・ワカイリエさん。のびやかな色づかいで描かれるキャラクターは、ファッションや髪型まで魅力たっぷり! 見つめていると、まるで空想の世界へ迷い込んだような気持ちになります。


両親の言葉をきっかけに足を踏み入れた、美術の世界

幼少期はどんなお子さんでしたか?

父がアウトドア好きで、暇さえあれば山でキャンプしたり川に遊びに行ったりしているような子どもでした。一年中小麦色の肌で走り回っていましたね。

それと、絵を描いたりものを作ることはその頃から好きだった気がします。幼稚園の時に先生から絵を褒めてもらったことがあったんですよね。それをきっかけに「あ、上手いんだ私!」って(笑) そこから急に、“絵が上手い私”という自我が芽生えました。

そこで自信をもらったんですね。

そうなんです。子どもの頃は親の仕事の関係で転校することもあって、そういう環境での友だち作りって難しいじゃないですか。でも机の上で絵を描いていると、「何描いてるの?」って自然と話しかけてもらえたりして。絵が描けることが私の武器になっていました。

絵を描くことが、友だち作りのきっかけにもなったんですね

その後も絵を描くことは続けられていたのでしょうか?

美術部に入ることはなく、家で落書き程度に絵を描き続けていました。高校2年生の時に、進路を考えるタイミングがきたんですよね。両親に「就職しようかな」と話したら、向こうから「美大とか行かなくていいの?」と言ってくれて……。後押ししてくれたことに驚きました。

時期的にはかなり遅めだったんですが、そこから美術系の学校を受験するためのアトリエ教室に通い始めました。それまで漫画みたいな絵を描いていた人間が初めてりんごを描いたりして、美術の作品に興味を持ち始めたのはその頃ですね。

教室に通い始めたことで、漠然と「絵を描くことが好き」というところから、作品や学問としての美術に興味を持っていったんですね。

その後はどんな進路を辿ったのでしょうか?

その後は美術系の短大に入学し、油絵や絵画を学ぶ学科で勉強しました。大学時代はみっちり油絵を描き続けましたね。

親に「美術の先生になる」と言って美術系の学校へ入学したこともあり、在学中に中学の教員免許も取得しました。教師になるつもりで教育実習にも行ったんですが「美術に関わる仕事」という側面よりも一教員としての業務量の多さや、生徒と関わる時間の少なさを感じてしまい…… 結局教員にはなりませんでした。

ー美術に関わる仕事をしたい、絵を描きたいということに強い思いがあったんですね。卒業後は何をされていたんでしょうか?

大学の間ずっと書店でアルバイトしていたこともあって、卒業後は学校への書籍案内などを行っている会社で働き始めました。そのお仕事をする傍ら、油絵を描いて個展をしたり、公募の展覧会に応募する活動は続けていましたね。

「描くことを軸に」、アクセサリー作家からイラストレーターへの転身

ーそこから、クリエイターとして活動するようになったきっかけを教えてください。

2年ほどその生活を続けたある日、友人からハンドメイド系の販売イベントに出展しないかと誘われたんです。趣味で描いていた女の子のイラストを用いた雑貨と、その頃流行っていたプラ板を使ったアクセサリーを販売することにして、雑貨3割・アクセサリー7割くらいの比率で用意していきました。

誘ってくれた友人との合同出展という形だったんですが、場所が良かったのかお客さんがたくさん来てくれて、びっくりしました。「これ、仕事辞めて良いんじゃない…..?」って思いましたね(笑) もちろん仕事は辞めなかったんですが、自分で作った物を売ることが楽しくて、「イベントに出ることを続けていきたいな」と考えるようになりました。

そこから、少しずつ他のイベントにも出展するようになったという流れですね。平日は会社で働いて、土日はイベントに出展するというのを1〜2年ほど続けていました。

ー当時は「雑貨が3割/アクセサリー7割」で制作されていたとのことですが、雑貨や紙ものが中心の現在とは商品のラインナップが変わっているんですね。

はい、当時はアクセサリーが主戦場でした。当時すごくハンドメイドアクセサリーが流行っていたことと、紙ものや小さめの雑貨と比較して単価が高いので、そっちをメインで頑張っていましたね。紙ものを1つ売って200円だとしたら、アクセサリーは1つ2,000円。当時は肩書きもアクセサリー作家を名乗っていました。

ー当時はどのような雑貨を制作されていたのでしょうか?

その時作っていた雑貨は、主にポストカードやiphoneケース、ブローチです。ブローチはプラ板にアクリル絵の具で絵を描いて、レジンでコーティングするような流れで作っていました。今もですが、当時から手描きイラストで商品を作るのが大好きでしたね。

イラストの作風自体は、その頃からほとんど変わっていません。

ーアクセサリー作家からイラストレーターへに転身したきっかけは何ですか?

イベント出展を初めて、5年目くらいですかね。だんだんとアクセサリーの売れ行きが落ち着いてきて……。やっぱり「絵を描くことを主軸にしたい」という思いもあったので、少しずつ少しずつアクセサリーのスペースを減らしていって、8年目くらいに今の状態になりました(笑)

でも、完全にアクセサリー作りをやめて、イラストとそれを元に作る雑貨や紙ものだけに絞ろうと決めた理由の1つが「紙博に出たい」という思いでした。それと、手描きのイラストが入った一点もののiphoneケースを販売した時にすごく評判が良くて、たくさんの方が求めてくださったんですよね。その時に「自分のイラストを求めてくれている人がこんなにいるんだ」と感じて、イラストレーターとして活動することを後押ししてもらったような気持ちになりました。

ーiphoneケースは常に近くに置いておくものですし、ワカイさんのイラストが本当に好きで熱量高く応援してくれるお客さまがいることを実感できた出来事だったんですね。

“楽しいこともある”を届けるために

ーでは、制作する上での基本のルーティンはありますか?

まずはアイデア出しです。基本はラフノートかiphoneのメモ機能のどちらかに、描きたいモチーフやその元となる言葉を書き溜めていきます。最近だと個展に向けてどんなイラストを描くか、そのメモを見ながらテーマを決めていくことが多いですね。

そこで描いた新しいイラストが、そのまま次のイベントの新作の絵柄になるというパターンが鉄板になりつつあります。その後作るものを決めていく時は、個展に向けて描いたイラストを見ながら「この絵柄を組み合わせたらデザインペーパーになりそう!」という感じで、イラスト先行で制作したいグッズを考えていきます。

ただスタンプなど、専用に線画を描き下ろしたりする必要がある商品は、例外としてグッズ先行でイラストを用意することもあります。

ー制作の道具はどんなものを使用されていますか?

下書きをする時に気に入って使っているのが、<ピンクの水彩色鉛筆>です。黒の鉛筆よりも跡が残りづらく、消しゴムでも消えるし、そこで消えなかった線も水を乗せると消えていくので重宝しています。

その後、実際に色を乗せていく時は、アクリル絵の具を使用しています。筆はヴァンゴッホというアクリル絵の具用のものを使っていて、私は原画が小さいので細めの筆が多いですね。

ー浮かんだアイデアはiphoneのメモとラフノートに記録されているとのことでしたが、ノートにはどんな内容が描かれているのでしょうか?

イラストのラフと、そこから考えられるタイトルを記録しています。私はアイデア出しの段階でイラストの構図をかなり決め切ってしまうので、本番の用紙に描く中で構図が変わることはほとんどないですね。逆に言うと、ラフノートの段階でアイデアや構図に納得できなかったものを、本番の用紙に起こすこともないです。

この段階でイラストの8割くらいは決まっていて、残りの2割は後の色付けで確定するという感じですね。

ちなみに、このノートを描く時に愛用しているのが、無印良品の<こすって消せる3色ボールペン>。以前、誤字脱字が多いことで悩んでいたら「知ってる? この世には間違えても消せるペンがあるんだよ」と友人がこのペンをおすすめしてくれました……(笑)

ーどんな時にアイデアが浮かびますか?

道端をお散歩したり旅行に行ったりと、普通に生活している時ですかね。「あ、このお花の形良いな」みたいにヒントを得ることもあります。

それ以外だと、その時の自分の感情を元に描くこともあります。例えば、すごく落ち込んでいる友人がいたら「そんなに落ち込んでほしくないな、こんなに楽しいこともあるよ」っていうメッセージをイラストに込めてみたりとか……。

ーそうなんですね! 具体的に、イラストのどんな部分にその気持ちが表れているのでしょうか?

女の子がふたりで並んでいたりとか、ひとりの周りに動物がたくさん集まっていたりする構図の時は、だいたい「ひとりじゃないよ!」っていうことを伝えたくて描いています。ちょっとしたメッセージ性ですね(笑)

ーイラストを制作する中で、最も時間がかかるのはどの工程ですか?

アイデア出し以外だったら、色を決める工程ですね。構図が決まったら、その後はもうどの色の組み合わせにするかっていうところで一生悩んでいます。

ー色を決める時はどんなことを考えているのでしょうか?

まずは、主役になる色を必ず2色決めます。この2色は「女の子の洋服が赤だから、もう1色はクリーム色かな」みたいな感じでバランスで決まるんですが、それ以外にも色が必要じゃないですか。メインの2色を壊さないために、他の色を決めるのが特に難しいです。

それと主役の色に関しては、細かい濃淡の中で「この赤だ!」っていうのがすぐに決まれば他の色も決めやすいんですが、これもかなり悩みます。やっぱり赤も200色あるのでね……(笑)

ー確かに。一口に赤と言っても色々な種類がありますもんね。

そうなんです。基本は白い紙にお試しで色を出してみて、実際にその紙を並べて色同士のバランスをチェックしながら決めていきます。

ー素朴な疑問なのですが、色の組み合わせを事前に試しているとはいえ、描いてしまった後に「やっぱりこの色じゃなかったかも……!」となることはないのでしょうか?

それほど頻繁にはないんですが、その段階で「違うかも……」と思ったイラストって、そのまま先に進んでも、大抵気に入らないイラストになるんですよね(笑) なので、そういうものはもう、潔くボツにしてしまいます。

ーそうなんですね! だからこそ、今表に出ている作品はワカイさんにとっても、満足のいく形で仕上がった、お気に入りのものばかりということですね。

そうです。私、すっごくわかりやすいので、もう特に気に入ったイラストは信じられないくらいグッズを出すんですよ……(笑) お客さまから見ても「なんかこのイラストだけ、商品の種類すごいな」ってなってると思います。それくらい、私の中では良い出来でたくさん見てほしい! と思ったイラストということです。

ー最近特に気に入っているイラストはありますか?

最近だと、春にチューリップを持った女の子たちのイラストを描いたんですよね。それはすごく気に入ったので、デザインペーパー、セルフカットシール、ハンドタオル、ポチ袋、ミラー、メガネ拭きまで作りました(笑)

いつもはイラストを縁取る主線を描かずに色が全てという感じで制作しているんですが、このイラストはお気に入りの消せるペンで主線を描いてみました。その上から薄く絵の具を塗って、珍しくラフな雰囲気に仕上げています。

このタッチだと、手帳デコをする時に他の紙ものとの相性も良いみたいです。以前同じタッチで描いた別柄のデザインペーパーが好評だったので、新たに描きました!

ーこれまでとは異なるタッチで新鮮ですね!

余談ですが、このイラストの中でチューリップを持っている3人組の女の子は「Tulips(チューリップス)」と名付けました。お気に入りです(笑)

ーイラストを制作する中で、最も好きなのはどの工程ですか?

やっぱりアイデア出しですかね。大変なところでもありますが、その分作品のキーポイントにもなると思っています。「シェフの気まぐれサラダ」じゃないですけど、自分のその時の気持ちやブームがそのまま反映されていくのは自分としても楽しいです。

空想の世界だからこそ、「やりたい放題」を楽しんで

ー個展のテーマはどのように考えられているのでしょうか?

最近の私のテーマが「みんなそれぞれ色々あるけど、のんびりのほのほ、楽しくやれたら良いよね」みたいな感じで……。なので、ここ2年くらいはそのテーマを別の角度から、色々な方法で表現しています。

ーワカイさんの描く女の子はファッションや髪型も素敵ですが、どんなことを考えて決められているのでしょうか?

これは私の中で「この世にはないけどあったら良いのにな〜」シリーズなんです(笑) 何かをお手本にしているとかではなく、実際に見たことはないけれど、こんな服や髪型の子がいたら素敵だなと想像しながら描いています。

それと、服や髪型はいくつかパターンが決まっていて、自分が描きやすいと思う種類の中から選んで描きますね。いつかお洋服のメーカーさんと一緒にお仕事できたら嬉しいなと思っていたりします。

ーワカイさんとファッションブランドのコラボレーション、いつか実現する日が楽しみです! 

ーでは、これまで描かれたイラストの中で「特にこのファッションが気に入っている」という作品はありますか?

「不思議な帽子屋さん」シリーズですね。卓上カレンダー用に描いたイラストだったので、同じテーマで12パターンのイラストを描きました。色のバランスがちょうど良くて、すごく気に入っていますね。

ー初めは卓上カレンダーのために描かれたイラストだったんですね! あれ、同じイラストで目印チャームも作られていますよね?

そうです。これもわかりやすく気に入ったので、ありとあらゆるグッズにしました……(笑) チャームにもレターセットにもしたし、クリアファイルまで! もう言い切れないくらい山ほど作りました!

ー私も「不思議な帽子屋さん」シリーズが大好きです。特に、頭にチューリップを生けたボウルを乗せている子がいて、どうしてこのアイデアが出てきたんだろうと気になっていました。

これもやはり「この世にはないけどあったら良いのにな〜」シリーズのうちの1つですね。イラストって写真と違ってやりたい放題じゃないですか。重力的な問題もないから、女の子の髪も逆さになるし…… 完全に空想の世界で、そこがイラストの良さだと思っています。だから、私も実際にはできないことを、やりたい放題好きに描いています(笑)

ー空想の世界だからこそできることがたくさん詰まっていて、見ていてワクワクするイラストばかりですね!

それと、じっくり見てみるとわかるような、細かいポイントがいくつかあったりもします。例えば犬と女の子の髪型が一緒だったり、リボンの色が一緒だったり……。それ以外のイラストにもそれぞれのポイントがあるので、ぜひ見つけてみてください!

人間を描く時のポイントは“モナリザスタイル”?

ーワカイさんと言えば、イベントで開催されている似顔絵のワークショップも大盛況ですが、似顔絵を描く時にはどんなことを意識されているのでしょうか?

私が描く似顔絵は表情はみんな一緒なので、髪型や輪郭の違いでその人らしさを出せるように頑張っています。あとは太さや滲み方の異なる黒のペンを10本ほど用意して、それを使い分けることで洋服の質感を描き分けています。

それと、紙博で似顔絵を描く時は、顔写真だけ撮影して完成しそうな時間に戻ってきてもらう“お客さま放牧スタイル”でやっています(笑) 意外と緊張しいなのと、お客さまとおしゃべりに夢中になってしまう気質なので、1人で集中して描かせてもらっていますね。お客さまもお買い物をする時間が惜しいだろうなという思いからこの形式になりました。

でもこの間、久しぶりに対面で似顔絵を描いた時に、卓上にペンがたくさん並んでいることに驚かれている方が多くて……。確かに、どうやって描いているかは対面じゃないとわからないよねと思いました。

ー動物を描く時のポイントはありますか?

実は、あまり動物を描くのが得意ではないんです。ねこやくまはよく描いていたんですが、似顔絵を始めるまではそれ以外の動物を描いた経験がほぼありませんでした。なので、似顔絵ワークショップでみなさんが「一緒に描いて欲しい」とリクエストしてくれる動物を描くために写真を調べては「この動物ってこういう形なんだ〜」と学んでいます。

犬もよく描いているんですが、種類が多すぎてきちんと把握できていません。なので、私の想像上の犬を描くこともしばしば。お客さまから「このイラストのわんちゃんが自分の飼い犬に似ている」と話しかけていただくこともあるんですが、いつも「それなら良かった……」と思っています(笑)

ーお客さまからのリクエストだと、思いもよらない動物も出てきそうですね!

ゴリラとかワニをリクエストしてくださる方もいて、普段描く機会がない動物なので面白いですね。私の絵柄に落とし込むことになるので、必ず事前に「プリティフェイスになりますけど、大丈夫ですか……?」と確認しています。

ー人間を描く時のポイントはありますか?

満面の笑みの人間を描くことはほとんどなくて、人によっては笑って見えたり、無表情に見えたりする“モナリザスタイル”でやらせてもらっています(笑) 感情を押し付けるのも違うかなと思っているので、ちょうど良い塩梅で表情を描くことを意識しています。

「ずっと出たかった」紙博への出展

ー紙博に初めて出展された時の感想を教えてください!

2025年2月の「紙博 in 岡山」が初出展でした。地方開催だしそれほど混まないのでは? という前情報を聞いて、そのつもりで参加したら初日にほとんど在庫がなくなってしまって…… 「嘘じゃん!」って思いました(笑) 

初回で紙博の洗礼を受けましたね。岡山での出来事を教訓に、その後は自分が想定する3倍の量の在庫を用意するようになりました。

ー紙博に出展する中で、特に嬉しかったことはありますか?

紙博に出展したいと思っていたので、初めて声がかかった時は嬉しくて泣きましたね。あとはお客さまが自分のブースに来てくださることが本当に嬉しくて、毎回信じられない気持ちで見ています。

だんだんとお客さまの数が増えていって、2025年12月の「紙博 in 名古屋」では、遂に並び列の最後の方に渡す最後尾旗を手紙社のスタッフさんから用意していただいたんですよ。嬉しくて、自分のブースに帰ってすぐ「旗もらった!」と報告しました(笑)

ー逆に紙博に出展する中で、特に大変だったことはありますか?

なるべくたくさんの方に楽しんでいただきたいので、品切れを出さないように在庫を準備するのが毎回大変です。袋詰めやシール貼りもほとんど自分でやっているので、紙博直前は「袋詰め人生……」とつぶやきながら袋詰めをしています。

ー紙博で作ってみたいもの/やってみたいことはありますか?

365日の日めくりカレンダーを作りたいと思っています。普段から日記のようなものをつけていて、「ざれごと日記」と呼んでInstagramのストーリーズにアップしているんです。それが意外と好評なので同じようなテイストで日めくりを作りたいと思っているんですが、そう思っている間に今年になってしまい……(笑) いつか作りたいですね。

あとはネイルシールも作ってみたいです! こちらは近々にできたらなと思っています。

ーすごい! ワカイさんのイラストはファッションアイテムに近いものとの親和性がありそうですもんね。ネイルシールも楽しみです。

それと可能なら年内のどこかで、ビュッフェスタイルの何かをやってみたいなとも思っています!

ー個人的な紙博出展時の必需品を教えてください。

ブースに飾る用の生花ですかね。毎回必ず、その土地のお花屋さんを見つけて、日持ちしそうなお花を買ってから会場に向かっています。

ーコラボレーションしてみたい紙博出展者はいますか?

BATON GROUP コバトパン工場さんです。2026年2月の「紙博 in 神戸 vol.3」の会場で初めてお話しして、「何か一緒に作れたら良いですね」と話していたので実現できれば嬉しいなと思っています。

もし実現できるなら、王道に女の子の型抜きクッキーを作れたら素敵だなと……! 女の子の顔に合わせて、着せ替え人形のように洋服のパッケージを選べるようにしてもかわいいなと想像しています。

ー実現したら、かわいいクッキーになりそうですね!

それと、WILLOW POPCORNさんのポップコーンが大好きなので、いつかご一緒できればいいなと夢見ていました。いつか実現したら、女の子の髪型もポップコーンっぽくできればかわいいかもしれません!

ー最後に、ワカイリエさんの「おすすめ商品TOP3」を教えてください!

1位:不思議な風船屋さんフレークシール

卓上ミニカレンダー用に描き下ろした「この世にはない不思議な風船を持った女の子」のイラストがフレークシールになりました! ワカイリエブースの売れ筋ランキングTOP3にも入る人気商品です。

2位:いっしょだねミニチャーム

女の子と動物の顔が重なる、ミニサイズのチャームです。少し前にオリジナルのユニボールワンPを販売したので、それに付けてもらえたら良いなと思って作りました。スマホや手帳に付けるのもおすすめです!

3位:ラフイラスト(A4サイズ)デザインペーパー/トレーシングペーパー

主線を描くタイプのラフなイラストで作ったデザインペーパーとトレーシングペーパーのセットです。手帳好きのお客さまは、これをカットしてディバイダーとして使用するとか。私もラフノートの表紙に貼っています!


「落ち込んでいる友人を励ましたくてイラストを描いた」というお話が印象的だったワカイリエさん。作品を手に取った人それぞれに向けて、そっとお守りを渡すような気持ちで一つひとつ大切に制作されているのだと感じました。

また、惜しくも記事に入り切らなかった部分では「自分の商品の一番のお客さんは自分、私が使いたいと思うものを楽しんで作りたい」と話す場面も……。クリエイターとしての熱さと、日々を楽しんで過ごすことを大切にする穏やかさ。その両輪で走るワカイさんに刺激をもらいました!

(取材・文=手紙社 作田陽/写真=ワカイリエ)

【ワカイリエ プロフィール】

“歌うように暮らす女の子たち”の姿を、豊かな色彩で表現するイラストレーター・ワカイリエさん。華やかながらも、透明感を感じさせるイラストからは、日常を朗らかに、そして心豊かに過ごすための元気をもらえます。手にするだけでご機嫌になれるような作品を、ぜひ生活に取り入れてみませんか?

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