紙とイラストの祭典「紙博」。イラストレーター、デザイナー、文具メーカーなど、素晴らしい紙ものを手がける作り手が全国各地から集合いたします。そんな作り手たちの素顔に、私たち紙博事務局が迫りました! 活動を始めたきっかけから、これから挑戦したいことまで……ここでしか聞けないエピソードが満載です。読めばきっと、次に紙博の会場で会えるのがもっと楽しみになりますよ。

第2回に登場するのは、造形作家の大月勇人さんと、イラストレーターの上郷絵美さんによる創作ユニット「Mokuji」(モクジ)。紙ものに雑貨・木彫り・張り子など、お二人のコラボレーションによって生み出される多彩な表現が魅力。常にそばに置いておきたくなるような、素朴でかわいらしい作品を多数展開しています。


大月さん:パッケージデザインを手がける会社で、私はディレクター、上郷さんはデザイナーとして働いていました。会社の業務とは何か別の形で「自分たちが自由に創作できる場所を持ちたい」と思ったのが結成のきっかけです。

上郷さん:その時からお店を作りたいねという話ありきで進んでいました。

ーMokuji結成初期はどのような活動をされていたのでしょうか?

大月さん:僕が先に会社を辞めて、吉祥寺のbase cafeというお店で3年ほどアルバイトをしました。それこそ今の手紙社さんのように、僕の料理と上郷さんの雑貨がどちらも楽しめるお店を始めたいと思っていたんです。そのお店のオーナーに「35歳までにはお店を持ちたいので、それまで働かせてください」と言って、料理や店舗運営のことを一から教えてもらいましたね。

ーお仕事と並行して開店準備を進めるのは、大変だったのではないでしょうか?

上郷さん:そうですね。結局、お店を開店できるまでに4年ほどかかりました。何となく住み慣れた中央線沿線かな〜なんて思いつつ、色々と物件も見て……。

大月さん:栃木の古道具屋まで店のドアを探しに行ったりもしてね。「これ使えるかも!」とか言いながら、少しずつ店の物を集めました。

ーそうして2015年にオープンしたのが「ごはんと雑貨 mokuji」。Mokuji(もくじ)はおふたりのユニット名でもありますが、どんな思いが込められているのでしょうか?

上郷さん:飲食、物販、時にイベントなど「様々なコンテンツを作るお店でありたい」という意味を込めて“mokuji(もくじ)”と名付けました。

ー本の「目次」という意味だったんですね!

大月さん:ほら、もう一つ良い言葉があったじゃない。「お店に来たら物語が始まるような場所でありたい」って。

上郷さん:お店を畳んでからも、その気持ちは変わらないですね。今ならイラスト、デザイン、張り子など…….“Mokuji(もくじ)”という名前には、様々なジャンルで制作を続けたいという思いが込められています!

ーMokujiを結成し、お店を始めることに迷いはありましたか?

上郷さん:う〜ん。Mokujiとしてお店を始めたいっていうのはふたりの意見だったので「やっぱり止めよう!」みたいなことは一度もなかったです。お店を持つこと自体に不思議と迷いはありませんでした。

大月さん:でも、いざお店を初めてみたら難しい部分もありました。飲食の需要が思ったよりも大きく、雑貨に手が回らなくなってしまったり、イベントの企画がなかなか進まなかったり。理想と現実に葛藤する日々も多く、トライアンドエラーの繰り返しでしたね。

ーその時代があったからこそ、今のMokujiがあるんですね。

人気キャラクター誕生のきっかけは「木彫りの熊」?

ーMokujiのターニングポイントとなった作品はありますか?

上郷さん:熊のキャラクターの誕生ですかね。コロナ禍で飲食事業を続けるのが難しくなってしまって、これからどうしようかな〜と悩んだ時期がありました。その頃お店では、郷土玩具や民芸品などの古いものも扱っていて、その中に木彫りのくまがいたんです。

大月さん:飲食が止まったことで少し時間ができたので、木彫りの熊をモチーフに墨絵を描いてみたんですよね。それを見たお店のお客さんが「トートバッグにしてみたら?」「本作ったら?」とかって、色々リクエストをくれて盛り上がって……。ある日、そのうちのひとりが木片を持ってきてくれたんです。「彫ってみなよ」って言われて、負けず嫌いなので本当に彫りました(笑)

ーすごい! 最初に彫ったのは四つ脚の熊だったんですね。

大月さん:はい。ただ、途中で「北海道で壁に飾ってあるような、顔だけの熊をモチーフにするのも良いな。小さいブローチになったらかわいいかも!」と思い立ちました。その流れで、現在も販売している「木彫りの熊のブローチ」が誕生したんです。かなり評判が良く、ブローチに関するお問い合わせもたくさんいただいて、それがきっかけでテレビの取材まで入りました。

ーそうだったんですね。そこから、今ではお馴染みの熊のイラストはどのように生まれたのでしょうか?

上郷さん:木彫りの熊ブローチのパッケージ用に、私が熊の絵を描くことになったんですよ。その時に描いたイラストの評判が良かったので、それが元になり生まれたのが、今でもよく描いている熊のキャラクターです。

ー今やすっかり人気者の熊のイラストは、木彫りのブローチがきっかけで生まれたキャラクターだったんですね!

上郷さん:そうなんです。私は無限にアイデアが湧き出ているというよりは、「こういうものを描いて欲しい」と依頼されることで火がつくタイプで……。基本は先に作りたいものが決まっていて、そのために必要なイラストを描くというスタイルです。アイデア先行ではなく、何か別のものを作る過程でキャラクターが生まれるということも多いですね。

ーでは、もうひとつの人気キャラクター「タコケシ」はどのように生まれたのでしょうか?

上郷さん:そもそもね、こけしが好きだったんだよね。

大月さん:そうそう。それと、東欧の雑貨屋さんに行った時にペンギンの頭がくるっと回る木のおもちゃがあったんですよね。そういう動物のおもちゃが好きだったから、「こけしと組み合わせたら良いんじゃない? 動物をタコにしたら、“タコケシ”じゃん!」って急に思いつきました(笑) 何十年後かに古道具屋さんにポツンと置いてあるのを、誰か知らない人が手にとってくれるようなものになれば面白いな〜と思って作っています。

上郷さん:熊と同じくタコケシのイラストも、本体を入れるためのパッケージを考える過程で生まれたものなんです。

愛される理由は、調整の先にある「ラフな魅力」

ー制作する上での基本のルーティンはありますか?

上郷さん:まずは「こういうものを作りたい!」というテーマを先に決めていきます。それを軸に、実際に作れるものを当てはめていくというパターンが多いですね。例えば「純喫茶をテーマにした商品を作りたいな〜」とアイデアが出てきたら、次に「じゃあ、コースターやマッチラベルを作ってみたらどうかな?」という感じで作りたいものを考えます。さらにそこから「じゃあこれを貼り子にしてみたらどうだろう?」とMokujiなりの観点でイメージを広げていく流れです。

上郷さん:ただ、文房具を作る時は例外もあります。テーマ先行ではなく、作りたいもの先行。自分が普段から愛用している文具で「Mokujiでもこれを作りたい!」と思ったものを作ることもありますね。紙博でご好評いただいた「フラットポーチ・文具セット」なんかは、そのタイプです。

ー紙ものや雑貨などを制作する上での、お二人の作業分担を教えてください!

上郷さん:紙ものや雑貨系の商品に関しては、お互いにアイデアを出し合って、擦り合わせながらテーマや作るものを決めていきます。好きなものが似ているんですよね。そこから、どんなデザインで、商品としてどんな風に実現させるのか、という細かいところは私が担当しています。色や絵柄の種類で悩んだ時は、ふたりで相談しつつ進めていくような流れです。

ー貼り子や木彫りなどの立体作品に関してはいかがでしょうか?

大月さん:お互いに忙しくなり、色々なものが同時進行になってきたので、待ちの時間が出ないように基本は私1人で進めています。ただパッケージにイラストが必要な時にお願いしたりとか、そういった場面で相談することはありますね。

上郷さん:本体が私の知らない間に完成していることも、多々あります(笑)

ーアイデアの源は何ですか?

大月さん:過去に見てきたもの・好きなものが自分の中に詰まっているので、その引き出しを1つずつ開けていく感じですかね。

上郷さん:私だったら海外の古い絵本が好きで集めているので、それを見ている時に新しいアイデアが浮かんだりします。

ー浮かんだアイデアは何に記録しますか?

上郷さん:扱いやすいようにA4の紙に描くことが多いです。ジャンルを分けてクリアファイルにまとめていて、アイデアが枯渇しそうな時は眺めたりしています。

大月さん:私は百均のらくがき帳を愛用しています。気に入ったページはちぎって別のノートに貼り付けたりもするんですが、これを見返すことはほとんどないですね。何か思いついた時に書き起こすためだけの場所として使っています。iPadを使う方法もあるんですが、紙だと実際に重ねたり並べたりして、比較できるところが良いですよね。

ー制作の道具はどんなものを使用されていますか?

大月さん:特別な道具が本当に思い浮かばなくて。なんだろう、“手”かな。

上郷さん:かっこいい。かつてコロッケを丸めていた手でね、今は粘土を捏ねているんですよ!

大月さん:ハサミやカッターを使う場面はあるんですけどね。絶対にこれと決めているようなものはないかな。

上郷さん:いや私はありますよ、道具。まず、アイデア出しとラフスケッチは絶対に鉛筆を使います。鉛筆の方が思いつきやすい気がするので(笑) ラフを描いた後は、鉛筆でもう一度正式な下書きをします。そして、本番のイラストを描く時は、Pigmaのミリペンを使います。それをIllustratorに取り込んで、色付けをしたり調整したりしていきますね。

ーペンの種類も決まっているんですね!

上郷さん:筆ペン・サインペン・ダーマトグラフなんかを使うこともあるんですが、やはり一番頻度が高いのはPigmaのミリペンですね。それと、ペンもずっと使っているとインクが掠れてくるじゃないですか。掠れ具合がちょうど良いものは印をつけて取っておいて、専用のペン立てに入れておくんです。普通のペン立てと、掠れてきたペン専用のペン立て。デスクにはこの2つが置いてあって、インクの出方を調整したい時に使い分けています!

ー紙ものや雑貨を制作する中で、最も時間がかかるのはどの工程ですか?

上郷さん:ラフ制作と、その中からどれを採用するのか決める工程です。何パターンものラフを本番に近い形で作っていくので、かなり時間がかかります。

大月さん:ラフを一つに絞る時は「既に販売している商品との比較」という視点も大切にしています。既に販売している商品の新柄を作る場合、ブースで横に並べた時に新鮮さを感じられるデザインになっているか、売り場で映えるかなど……。色々な観点で考えますね。

上郷さん:それと、入稿前の細かい調整にも時間がかかります。くまやタコケシの黒目の位置や線の太さなどを調整することもあれば、実際に商品になった時と同じサイズでプリントしてみて、イラストのバランスがおかしくないか確認・修正していく作業もあります。コースターのために作ったデータを小さなマスキングテープに転用するなど、商品のサイズが変わる場合は特に後者の調整が必要になりますね。

ーMokujiのお二人が作るものは「いつでも近くに置いておきたい」と思わせるような、ラフな魅力を感じるものばかり。見ていてホッとするデザインは、膨大な調整の上に成り立っているんですね。貼り子や木彫りなどの立体作品に関してはいかがでしょうか?

大月さん:貼り子に関しては、モチーフが熊なので基本のカラーリングは黒か茶色になってしまうんですよね。でも貼り子自体が明るい・楽しいイメージを持ったものなので、地味にならないように服を着せています。その服の色や柄がすぐには決まらない時もあって、それを決める作業に時間がかかることはありますね。配色が決まって描いている時は楽しいです。

ー確かに、大月さんの生み出す貼り子は見ていて明るい気持ちになるものばかりですね! 細かいお洋服や小物も素敵です。では、上郷さんがキャラクターを描く時のポイントはありますか?

上郷さん:私の場合は熊やタコケシのイラストも含めて、キャラクターを「動きのない平面的なもの」として描くことを意識しています。キティちゃんやミッフィーに倣っている部分もあって、表情で語らない、横顔のないキャラクターとして捉えていますね。イラストレーションというよりは「グラフィックデザインの一部」として考えている気がします。動きで面白くしようとしないことは、ひとつのポイントなんじゃないかな。

ー大月さんが貼り子などの立体物でキャラクターを作る時のポイントはありますか?

大月さん:貼り子は「目が合わない」ように作っています。何かを訴えかけているように見せたくなくて、ちょっととぼけていて欲しいんですよね。人間を見つめているというよりは、貼り子は貼り子の世界で完結していて欲しいなと思っています。

ーMokujiさんといえば、魅力的なパッケージも人気の理由のひとつだと思います。どの段階から構想されているのでしょうか?

上郷さん:作るものを決める段階から、どんなパッケージにするかも同時に考えています。商品によっては「こういうパッケージにしたい!」が先に来ることもあるくらいですね。例えば、紙博でも人気の「クマの郵便スタンプセット」は、小包っぽい見た目の何かを作りたい! というところから制作がスタートして、その後に中身を決めていきました。

ーパッケージのイメージから制作が始まることもあるんですね!

上郷さん:そうなんです。売り場でパッと目を引くことや、横並び商品のまとまり感、Mokujiらしい色使いは根本の部分で大切にしつつ「開封後も取っておきたくなるようなパッケージ作り」を心がけています。包装紙や紐の色、シールなど、一番かわいい組み合わせになるように細かい部分まで調整します。

初登場は布博!? 手紙社との出会い

ーところで、初めて出展した手紙社のイベントは何ですか?

大月さん:実は、2016年に京王閣で開催された「布博 in 東京 vol.6」に出展したのが、初めての手紙社主催イベントとの出会いでした。

上郷さん:その時は飲食のお店として、お弁当と三年番茶っていうお茶と、コロッケを販売していました。

大月さん:2日間だったけど、本当に疲れて(笑) なので飲食の出展者さんの大変さは身を持って知っています。それと、その布博で初めて、オープンと同時にお客さんがワ〜ッと勢い良く入ってくる様子を会場の中から見ました。

上郷さん:あの光景は衝撃だったね。でも非常に楽しくて、良い経験をさせてもらえたなと思いました。

ーなんと初登場は布博だったんですね! その数年後、どのような経緯で紙博への出展が決まったのでしょうか?

上郷さん:その頃にはお店はもう畳んでいて、しばらくは雑貨類をPOPUPやオンラインで販売していたんです。それがきっかけで紙博に声をかけてもらいました。当時作っていた雑貨も、基本的な作風は今とあまり変わっていないです。ポストカードやポスター、シルクスクリーンで手刷りしたトートバックなんかを販売していました。

ー紙博に初めて出展された時の感想を教えてください!

上郷さん:対面イベントでのグッズ販売はほとんど経験がなかったので、とても緊張していました。どれくらいお客様が立ち寄ってくださるかかなり不安でしたが、多く持ってきすぎてしまったかなと心配していた商品もあっという間に品切れ状態に……。びっくりするくらいたくさんの方がブースを見に来てくださって感動しました! 帰宅後、寝る間も惜しんで追加納品分の内職作業をしたことを今でも思い出します。

ー紙博に出展する中で、特に嬉しかったことはありますか?

上郷さん:嬉しいのは、やっぱりお客さまと直接お話ししたり、生の声を聞くことができるところです。ブースを見て「かわいい!」と言ってくださったり、実際に何度も足を運んでくださっている方とお話しできる機会もあったりします。紙博の会場でMokujiを初めて知る方も多く、新鮮なリアクションをいただけることも嬉しいです。対面イベントでお客さまの顔が見える紙博ならではの喜びがありますね。

ーそうなんですね! 作家さんと直接お話ししながらお買いものができることは、お客さまにとっても嬉しいポイントなのではないでしょうか。

上郷さん:それに紙博のアットホームな雰囲気も大好きです。お客様はもちろん、手紙社スタッフのみなさま、出展者の方々もとても気さくで良い人たちばかり。 何度か参加するうちに、今ではすっかりホームのように感じています。

ー逆に紙博に出展する中で、特に大変だったことはありますか?

上郷さん:大変なのは、搬入日にむけての準備です。袋詰めなどの梱包はすべて自分たちで行っているので、セット商品や工程の多いものは特に手間と時間がかかります。ステッカーくじの袋詰めや束にまとめる作業、手刷りのシルクスクリーン、単品スタンプの台紙カットなど……意外と人力で行っている工程も多いです。デザインも入稿ギリギリまで悩む性分。全体的に進行が後ろ倒しになり、梱包系の作業を急ぐこともしばしば……。

ーでは、紙博の一番の思い出はありますか?

上郷さん:それはもちろん、2023年に紙博のメインビジュアルを担当したことです! 会場の装飾に大きくイラストが使われていたり、スタッフの皆さんが着るTシャツにもイラストを入れてもらったりして嬉しかったですね。「もうこんなことはないだろうな……」と感動しました。

ーブースを作る上で大切にしていることはありますか?

上郷さん:見やすさ、わかりやすさですね。忙しい時はレジに集中して、なかなかお客さまとお話しできない時間も出てきてしまいます。なのでなるべくPOPやパネルを設置して、直接説明ができない時間帯でもどんな商品かわかるように工夫しています。特に箱や袋で包んでしまうものとか……パッケージで中身が見えない商品は中身がきちんと伝わるように気を遣います。POPを用意する時は、どんな説明が必要で、それをどれだけわかりやすく伝えられるか考えることを大切にしています!

ー作ったものをどう売るか、どう見せるか考えることも大切なんですね。

上郷さん:それと、商品が少なくなってきたらブース内のレイアウトを変えたりと、開催時間中は常に調整し続けることもポイントです。場所が変わることで売れる商品もあるので、様子を見ながら柔軟に変えることも意識しています。

ー紙博で作ってみたいもの・やってみたいことはありますか?

上郷さん:私はイラストを集めたZINEなど、冊子を作ってみたいですね。昔ロシア旅の様子を収めた冊子を作ったことがあるんですが、イラストに関連するものではなかったので、新たに挑戦してみたいです。

ー大月さんはいかがですか?

大月さん:……あります。でも言わないです。

上郷さん:ちょっと、無駄なことに時間使わないでよ!

大月さん:絵本です。

上郷さん:一緒だ。

大月さん:実はちょっとずつ描き進めたりしています。

ーまさかの似た回答!(笑) Mokujiの絵本やZINEがブースに並ぶ日が楽しみです。 それでは、個人的な紙博出展時の必需品を教えてください。

大月さん:扇風機ですね。ハンディファンの時もあれば、置くタイプを持ち出す時もあります(笑)

ーいつも会場の熱気がすごいですもんね……! では、コラボレーションしてみたい紙博出展者はいますか?

上郷さん:いつもデザインがかっこいいKumpelさんです。

大月さん:Kumpelさんチームは、みなさんとてもオシャレなんですよ。個人的にファッションのお手本にもしてるんだよね?

ーすごい! 作品のみならず、ファッションもお手本にされているんですね!

大月さん:人生のお手本にもしています。

人生のお手本にも!?

上郷さん:でも、本当に「切符」っていう1つのアイテムから、あそこまで商品ラインナップを展開されていることが素晴らしいなと思っています。カチッとしたデザインだけど遊び心があったりとか……。デザインの基礎・お手本みたいなところが詰まっていて、どの商品もかっこいいです!

大月さん:個人的にデザインのお話しをさせてもらったりすることもありますね。

ー普段から交流があるんですね! 「もしコラボレーションできるならこんな商品を作ってみたい!」など、想像されているものはありますか?

上郷さん:Kumpelさんといえば、やはり硬券乗車券用紙を使った本格仕様のきっぷグッズ! 中でも大好きな「きもちきっぷ」(きっぷ型のメッセージカード)でコラボができたら素敵だなと勝手に妄想しています。

ー紙博常連の2組なので、もし実現されたら紙もの好きにとってもアツいコラボレーションになりそうです! それでは最後に、Mokujiさんの「おすすめ商品TOP3」を教えてください!

1位:スタンプセット

オンラインショップでも大人気のスタンプセット各種。小包風にしたり、お土産風にしたりと、パッケージのかわいらしさも大切にしています!

2位:MOKUJI STICKERくじ

駄菓子屋さんで見かけるレトロな“袋くじ”から着想を得た「MOKUJI STICKERくじ」シリーズ。袋の中には10種類のステッカーがランダムで入っています。さらにステッカーと一緒にあたり券が入っていた方には、「おめでとうはんこ」か「アクリルキーホルダー」の豪華景品をプレゼント! 現在第5弾まで発売していますが、新作を出すために毎回10柄考えるのが大変です(笑)

3位:フラットポーチ・文具セット/その他セットもの

テーマの決まったセットものの商品を作るのが好きで、今後も新しいものを作り続けたいと考えています。ちなみに「フラットポーチ・文具セット」は、普段から同じような形のポーチを保険証やお薬手帳ケースとして愛用していたところ非常に便利だったので、Mokujiの商品として作ることにしました(笑)


これまでの歩みを、お互いの視点から紐解いてくれたMokujiのお二人。軽やかな掛け合いの中に、「ごはんと雑貨 mokuji」の賑やかな笑い声まで聞こえてくるようでした。常にブースに並ぶ姿を想像して作ること、調整はじっくりと時間をかけて行うこと。それぞれの物作りに垣間見た共通項こそ、大月さんと上郷さんの中にある“Mokujiらしさ”なのかもしれません。いつか古道具屋でタコケシに出会う日を楽しみに、これからのお二人の歩みも見届けていきます!

(取材・文=手紙社 作田陽/写真=Mokuji)

【Mokuji プロフィール】

造形作家の大月勇人さんと、イラストレーターの上郷絵美さんによる創作ユニット「Mokuji」(モクジ)。素朴なタッチのイラストレーションとレトロなカラーリングが魅力的な紙雑貨のほか、木彫りや張子などの立体作品まで、多岐にわたる作品を展開しています。二人が生み出す愛らしい作品を手に取れば、きっと誰もが虜になってしまうことでしょう。

Onlineshop:https://mokuji.thebase.in

Instagram:@mokuji.shop