山本紙業「もぎりメモ」

「メモを好きな厚みでもぐのって、もしかしてちょっと面白いのかも……?」山本紙業の断裁職人が端紙で気まぐれに作るメモをみて、ふと思いついた「メモをもぐ」ワークショップ、名付けて「もぎりメモ」をやります。普段は1枚ずつめくらなければならないメモですが、今回は特別に好きな厚みでメモをもぎっていただけます! 色んな紙のメモをご用意します。紙博で、メモを好きなだけ「もぐ」面白さをぜひ体験してみてください。

【山本紙業「もぎりメモ」】
開催日:6月9日(土)、10日(日)終日
定員:一度に3〜4名
参加費(税込):0~3cm:500円、3cm以上は1cmごとにプラス100円
参加方法:当日受付
※もぎったメモは、もとに戻さないようお願いします

山本紙業「ロウ引き紙の計り売り」

「好きなだけロウ引き紙が欲しい!」というロウ引き紙ファンのための計り売り。90cm幅のロールからお好きな長さを切り出します。「10m欲しい!!」なんてご要望にもお答えできます! なかなか手に入れることの出来ない長~いロウ引き紙をこの機会にいかがですか?

【山本紙業「ロウ引き紙の計り売り」】
開催日:6月9日(土)、10日(日)
定員:お一人ずつ
参加費(税込):1mあたり300円
参加方法:当日受付
※手作業での切り出しにつき、シワが入りますのでご了承ください

レトロ印刷JAM「孔版印刷で2色刷オリジナルペーパーをつくろう!」

レトロ印刷で使用している孔版印刷機を使って、2色刷のオリジナルペーパーを作ります。




「孔版印刷(こうはんいんさつ)」とは、版に孔(あな)を開けて、その孔からインクを押し出して印刷する印刷手法です。ズレるカスれるインクが落ちる特性がありますが、通常の印刷とは風合いの異なる雰囲気に仕上がります。大きさはのびのび自由なA3サイズ。使用用途も自由です。A3サイズを活かして包装紙やポスターを作ったり、本を作ったり!? はさみやポチ袋のテンプレート等もご準備しますので、その場でレターセットを作るのもありです。自分で書いた原稿がその場で印刷される体験はとても楽しいですよ。ぜひ印刷で遊んでみてください。

【ワークショップの流れ】
1.原稿を描く
その場で描くスペースがあります。原稿作りのポイントはスタッフがお教えします。
2.注文票から印刷する紙とインクを選ぶ
用紙・インク共にJAM取扱いのものから数種、持っていく予定です。印刷する紙の種類は全部で3種類まで選べます。
3.原稿と注文票をスタッフに渡す
仕上りについての確認をスタッフが行います。
4.印刷&完成!
実際の印刷作業はスタッフが行います。A3サイズ20枚程度のお渡しです。はさみやぽち袋のテンプレート等もご準備しますので、その場でオリジナル紙モノを完成させてもOKです。

【レトロ印刷JAM「孔版印刷で2色刷オリジナルペーパーをつくろう!」】
開催日時:6月9日(土)、10日(日)
※混雑時は整理券をお配りします。原稿が完成した方から順次印刷を行います。原稿完成から印刷完了までのお時間は5~10分程度です。
持ち物:事前に印刷したい原稿をご準備いただくとスムーズです。サイズはA3原寸420×297mm、白黒で作成してください。手描きのものをご持参いただくか、データでのお持ち込みも可能です。ai/psd/pdf/jpgの形式で保存し、USBにいれてお持ちください。
※詳しい原稿の作り方はこちら:http://jam-p.com/genko/basics.php
費用(税込):1,000円
参加方法:当日受付
※A3サイズ片面2色までの印刷です。印刷用紙のお持ち込みはできません

【トーク】植木明日子「デザイナー直伝・『水縞のコツ』で作る紙ものの魅力」

水縞は、水玉好きのデザイナー・植木明日子さんと、縞々好きの文具店店主・村上幸さんの二人の目線を通して製作、セレクトする、すこしビターな文房具ブランド。かわいいのはもちろん、ときに渋く、ときに懐かしく感じる商品は、多くの紙もの好きの人々の心を掴んできました。

今回の紙博では、2006年に活動を始めた水縞の今までの歴史や、わら半紙やグラシン紙など独特な質感の素材でできた商品の魅力を、植木さんご本人に語っていただきます。また「水縞のコツ」と題し、水縞の商品を使い簡単だけど役に立つ、紙ものの活用方法も伝授。せっかく手に入れた紙ものを「どのように使えばいいの?」と悩んでいる方は、どうぞお聞き逃しなく。

植木明日子/プロフィール
学生時代建築を学ぶ。暮らしの様々な場面で使われるモノの提案を中心に2004年より活動。

日程:2018年6月9日(土)
時間:12:00〜12:45
会場:「紙博 in 東京 vol.2」5階会場内ステージ

水縞のページはこちら

【トーク】田中千絵(デザイナー)「a piece of paper ー日常の紙から紐解いてみようー」

昭和期を代表するグラフィックデザイナー・田中一光氏を叔父に持つ田中千絵さん。幼い頃から紙に触れ、デザインを身近に感じながら過ごしていたそう。デザイナーとして、グラフィックデザインはもちろん、テキスタイルデザイン、グッズ企画、書籍の装幀など、紙とともに歩んできました。

2017年には、紙を使ったアイデアグッズの作り方が満載の『紙と日々、 つながりを手作りする楽しみ』(キノブックス)も発売。収録されている紙グッズは、小さなお子さんが楽しんでつくれる、身近なものばかりです。さらに、それを使って人とつながっていく新鮮なコミュニケーションのかたちが生まれるような、ペーパークラフトブックとなっています。

そんな田中さんは、無類の紙好き。デザイナーとしても、日常でも紙に携わり続けてきた田中さんが持っている知識をフルに使って、知っているようで知らない日常の紙の世界の扉を開いてくれます。新聞、コピー紙、ポスター、名刺、雑誌やチラシ、包装紙、トイレットペーパーなどの紙の種類や使い方など、印刷業社さんや紙業さんなどでは当たり前のことだけど、私たちにはびっくりなことを満載でお届けします。当日は、手触りを楽しんでもらったり、クイズも予定していますよ。紙の基礎を知るチャンスです。お楽しみに。

田中千絵 (たなか・ちえ)/プロフィール
デザイナー。武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒。在学中から伯父・田中一光のもとでデザインを学ぶ。TSUMORI CHISATO青山店やBEAMSなどで展開したウィンドウ・インスタレーション作品が話題に。グラフィック、テキスタイルデザイン、グッズ企画、書籍の装幀、装画などのほか、木の枝をモチーフにした書体「ツリーフォント」発表するなど、活躍は多岐にわたる。2017年3月著書「紙と日々、」(キノブックス)を発売。

日程:2018年6月9日(土)
時間:13:30〜14:15
会場:「紙博 in 東京 vol.2」5階会場内ステージ

田中千絵
■田中千絵 WEBサイト
■(株)ストライプファクトリー

【トーク】甲斐みのり「甲斐みのりが語る『お菓子の包み紙』の楽しみ方」

ついつい捨てられずに、取っておいてしまうお菓子の包装紙や紙袋。甲斐みのりさんの著作『お菓子の包み紙』には、そんな心ときめく全国各地のパッケージが、200以上も収録されています。実際にお店に足を運び、お菓子を買って初めて手に入れることができる包装紙や手提げ袋には、けっしてお金では測ることのできない価値が詰まっているのです。

紙博のトークショーでは、包み紙愛歴30年以上の甲斐さんに、特にお気に入りのお菓子の包装紙を紹介していただきます。老舗の有名店や、知る人ぞ知るお店のものなど、膨大なコレクションから選び抜かれた精鋭たちの姿に、目が釘付けになることでしょう。中には、あなたの地元のお店や、「自分でも集めている!」というお店の包装紙もあるかもしれません。さらには、それらの包装紙を使って封筒やブックカバーなどを手づくりする方法を伝授。ただ収集するだけでなく、包装紙を活用した新たな楽しみ方を発見することができますよ。

そんな甲斐さんの秘めたる特技は、店名や屋号が載っていなくても、紙袋を見ただけでどこのお店か分かってしまうことなんだとか。ターミナル駅や空港などで、「あの人は北海道から帰ってきたのかな」「あの人は福岡に行っていたんだろう」と、まるで名探偵のように当ててしまうことができるそう。今回は、甲斐さんから紙袋クイズを何問か出題するので、みなさんも正解を目指して推理してみてくださいね!

甲斐みのり/プロフィール
文筆家。静岡県生まれ。旅や散歩、お菓子に手土産、クラシック建築やホテル、雑貨と暮らし。女性が好んだり憧れるモノやコトを主な題材に書籍や雑誌に執筆。「叙情あるものつくり」と「女性の永遠の憧れ」をテーマに雑貨の企画・イベントをおこなう「Loule」(ロル)主宰。

日程:2018年6月10日(日)
時間:13:30〜14:15
会場:「紙博 in 東京 vol.2」5階会場内ステージ

甲斐みのりのページはこちら

【トーク】津田淳子(『デザインのひきだし』編集長)× 名久井直子(ブックデザイナー)「紙ものづくりの現場から 〜ふたりでつくる紙ものの話」

デザインに関わる人であれば、発行を最も楽しみにしている1冊といっても過言ではない『デザインのひきだし』(グラフィック社)。紙や印刷加工について、丹念に取材し、印刷会社さんや紙問屋さんの協力のもと、新たな試みを毎号繰り出しています。その編集長である津田淳子さんの紙ものの知識たるや、達人の域! そして、その津田さんとお仕事上でもプライベートでも大の仲良しなのが、日本屈指のブックデザイナーである名久井直子さんです。小説家や編集者からの信頼も厚く、本作りの最前線で活躍されています。そして名久井さんも津田さんに負けず劣らずの無類の紙好きでもいらっしゃいます。

そんなおふたりが、今まで一緒に制作された本や紙ものについて、“どんなものをつくったのか”、“どうやってつくっているのか”など、制作現場のあれこれをお話くださいます。また、おふたりが訪ねた紙ものづくりの現場のなかでも、特に印象的だったとっておきのお話もしてくれるそうですよ。ドキドキわくわくが止まらない文句なしのトークです。どうぞお聞き逃しなく。

津田淳子(つだ・じゅんこ)/プロフィール
編集者・デザインのひきだし編集長。1974年神奈川県生まれ。編集プロダクション、出版社を経て、2005年にグラフィック社入社。2007年『デザインのひきだし』を創刊する。デザイン、印刷、紙、加工に傾倒し、それらに関する書籍を日々編集中。

名久井直子(なくい・なおこ)/プロフィール
ブックデザイナー。1976年岩手県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、広告代理店勤務を経て、2005年独立。ブックデザインを中心に紙まわりの仕事を手がける。第45回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。主な仕事に、『BABEL』(ヒグチユウコ)、『口笛の上手な白雪姫』(小川洋子著)、『ウィステリアと三人の女たち』(川上未映子著)、『あたしとあなた』(谷川俊太郎著)など。著書に『紙ものづくりの現場から』(グラフィック社編集部)など。

日程:2018年6月10日(日)
時間:15:00~15:45
会場:「紙博 in 東京 vol.2」5階会場内ステージ

【工作ショー】丸林さわこ(造形作家)

丸林さわこさんからご来場いただくみなさまへメッセージ
今回の紙博では、「工作ショー」を行います。工作ショーは目の前で、どんどんと工作を作っていくのをお見せするショーです。というよりも、実は「ただ目の前に工作する人がいる。それを見る」というものなんです。私はパフォーマーではなく作家なので、素晴らしいパフォーマンスは見せられないけど、工作の楽しさ、素晴らしさをたっぷりとお見せしたいと思います。

紙や身近にある材料を、どんどんと切ったり貼ったりしながら工作の劇を進めていきます。はじめに舞台に何かがあるわけではありません。その場でみなさんの目の前で、大道具、小道具などを作っていきます。子供達とその場で作る工作劇、参加型のショーという、いまだかつてないショーになっています。

今回のテーマは、「大きな絵本」です。さて、どんなショーになるのかは、当日のお楽しみ! 最後には、みんなも参加できる工作のワークショップもあります! ぜひ、家族と見にきて参加してくださいね!

丸林さわこ/プロフィール
造形作家・工作作家。書籍やメディアを通じて工作やDIYを提案。こどもちゃれんじやアンパンマンなどの子ども向け工作番組のアイディア・出演。著作に『はじめてのこうさく』(ポプラ社)『丸林さんちのヴィンテージスタイルな家具と庭づくり』(エクスナレッジ)『さわこちゃんと10人のおひめさま』(アリス館)など。

日時:2018年6月9日(土)15:00〜16:30
2018年6月10日(日)10:30〜12:00
会場:「紙博 in 東京 vol.2」5階会場内ステージ